セレナにデッドニングSTEP2施工♪
2021.03.29
セレナさんの入庫です♪
なんか最近のミニバンって格好良い物が多いですよね~♪
結構攻撃的なデザインかと思うんですが、若者が乗ってても似合うし、ご年配の方が乗ってても似合うし、日本の車両デザインも良くなってきてるんですね~♪
現状はこんな感じです♪
スピーカーは交換済みです。
カロッツェリアのTS-V1730です。
ロングランスピーカーですが、未だにこの価格帯ではかなり優秀なすぴーかーでして、音楽のジャンルも問わず良い感じで鳴ってくれてます♪
では♪
まずは内部処理。
個々のところのブログで何度か書いてますが、この作業は重要です。
たまにソンソネックスが水を吸って、経年でドアが錆びないかと聞かれるんですが、正直なところ長期のテストを行ってるわけじゃないので確かなことはいえませんが、これまで施工させていただいた車両で、僅かでも錆びてるもの見たことがないので、まず大丈夫だと思います♪
ドア作りで我々が相手にしてるのは、共振です。
振るった箇所は、大なり小なり異音を発し、再生音を濁します。
この成分が大きいと、再生音がガサガサのヌルヌルになります。
しかも、音の美味しい部分をことごとくスポイルしちゃいます。
じゃあなんとかしなきゃって思うんですが、共振って思ってる以上に大きなエネルギーで、タチが悪いのは一定条件が揃うとそのエネルギーが倍々に増えちゃうんです。
わかりやすい例が「津波」です。
あれは実際加えられたエネルギーだけで起こるわけではなく、大陸間の定在波により倍々にエネルギーが増えて起こります。
これは自宅のお風呂でも実験できます。
湯船に浸かり、ある一定の周期で手のひらを横にして左右に振ります。
周期がきっちり合うと、そのうち左右に大きく揺れる波が作れ、更に振り続けると風呂桶がひっくり返りそうなくらいのエネルギーに増幅します。
こんなエネルギーをデッドニングシート一枚で防ごうって方が無理がありますよね^^;;;
なので、まずはネルギー^gファ大きくならないよう予防します。
それが内部処理です。
吸音材ではないですし、吸音を目的としてません。
エネルギーが増幅してしまう条件を崩すだけです。
吸うと殺しちゃいます。
なので吸わず、増幅してしまう条件だけを崩します。
シート施工♪
ここでも真っ向勝負してません。
増幅する条件は崩してますので、あとはどうしようもなく振るってしまうエネルギーを、音がならないように逃したり、相殺させたり、殺したりと、上手に振る舞いながらコントロール下に置きます。
上の写真と少しだけ違います。
2重貼りしてるのですが、これは強化でもないですし、デッドニングシートのデッドニングでもないです。
これも一つの役割を持たせるために2重に貼ってます。
内張り
内張りは車室内のパーツなので、異音が一番影響しやすいです。
しかも、音を出すのが得意な形状をしてるんです。。
内部処理とシート施工で、かなりの部分で抑え込めてますが、それでもどうしても対処しきれないエネルギーが、内張りをブルンブルンと振るわせます。
できればSTEP3施工し万全を期したいのですが、2でもできることはあります。
3の場合は、内張り自体を防音壁として機能させることもできるんですが、2ではそれはできないので、音を出すのが苦手な構造にしちゃいます。
更に、内張り内に回る音も、要所で潰し、こちらでもエネルギーの増幅を防ぐ形で施工します。
と、
気づけば結構なことを書いちゃってる気がしますが^^;;;
でも大丈夫です♪
文字にできるスキルはスキルじゃありませんので、じゃんじゃん公開しちゃっても大丈夫です♪
ってことで作業も終了。
今回入庫のセレナのドアは比較的しっかりしてます。
しかりしてればしてるほど、エネルギーが外に逃げにくく、こもって暴れる傾向にあります。
ですが、しっかり対策させていただきましたので、共振も劇的に減り、クリアな再生音が楽しめるようになりました♪
今回も楽しいお仕事をさせていただき、ありがとうございました♪