SSDの運用について
2022.09.27
ここのところやっと涼しくなってきましたね~
私は暑がりですので、店内はまだエアコンガッツリですが、自宅ではもうエアコンはいらない感じです♪
さて、まずは近況のご報告です。
今月までの予約状況は満員御礼状態でお待たせすることも多く、大変ご迷惑をおかけいたしましたが、10月はちょっと一段落って感じで比較的早めの予約日のご案内ができそうです。
週末含め、まだ少し空きがありますので、ちゃちゃっと施工したいって方はご連絡ください~
それ以外の日は、忙しくてなかなか更新できなかったブログを書いてみようと思います。
先日も1日だけ時間が取れる時があったんですが、記事にするための写真をストレージにバックアップした中から選択しようと思ったんですが、膨大な時間を要することがわかり断念しました^^;
せっかくストレージにバックアップしたデータですが、一度PCに戻してから作業することにします^^;;;
ってことで本題。
◆SSDの運用について。
SSDは音楽データを入れる箱として非常に優秀です。
データの移動も速いですし、持ち運びや扱いも楽です♪
最近は特に1Gあたりのコストも下がってきていますので、音質アップとして捉えたときのコスパは非常に高いです♪
これはシステム環境によっても結果が異なると思いますが、ハイレゾだけでなく手持ちのCDをバックアップを兼ねてSSDに移し、それを再生するとCD回してたときよりも音も良い事が多いです♪
と、いい事だらけのSSDですが、いくつか注意点があります。
- 再生機器との相性がある。
- ホスト側機器の仕様により、認識できる容量の上限がある。
- 読み込み、認識が遅い。
- 機器の仕様により、認識できるフォーマットが決まっている。
とこんな感じです。
何も考えずに使えるUSBメモリと比べると、初期導入時にちょっとだけ予備知識が必要になります。
●SSDの選定
じゃ買ってみよ♪って方もいらっしゃると思いますが、じゃあどれ買えばよいの???
ってなりますよね~^^
基本的にはどのSSD買っても、他のメディアに比べて音は良いです。
家電量販店などで数千円から販売されていますので、お試し的に買われる方や、CDのリッピングに関してのバックアップ目的の方、ガチ音質までは不要って方はそちらで十分だと思います。
因みにCDのバックアップ目的の場合は特にSSDの音質差は気にしなくても良いです。
SSDが高ければ他のメディア(ぐるぐる回らない系)で大丈夫です。
ジッターとかなんだそれ?って方や、膨大なデータをお持ちの方はHDDでも良いと思います。圧倒的に安いもん♪
SSDの音質差が大きく出るのは再生時です。
ガチで音質を求める方は、内蔵タイプのSSDを外付けSSDケースに入れて運用することになります。
ケースに関しては、玄人志向のGWM.2NVMe-U3.2x2CC 一択となります。
十数種類試しましたが、音質的には圧倒的でしたので、たぶんこれ以上のものは無いのかなと思います。
SSD本体に関しましては、、、ごめんなさい、伏せさせてください。
※以下からはちょっと専門用語多めですので、ググりながら読んでくださいね^^;
ケースがM.2専用ですので、M.2の中からの選択となります。
ナビなどの車載機器との相性ですが、PCI-E GEN3まででしたら比較的認識率も高いですが、GEN4になると半々くらいの認識率となります。
同じメーカー、モデルでの容量違いによる音質の差も確認していますが、サンプルが少なく断定はできません。
ですが、試した中ですと容量が大きいもののほうが音が良い傾向にありました。
サイバーナビの場合は2テラまでは認識しますが、サウンドナビは1テラまでしか認識しませんし、サイバーで2テラ認識はしますが、認識するまでの時間が数分かかりますので、実用的には1テラまでが良いと思います。
で容量はどうしましょう?
因みにアルバム1枚(60分)のデータサイズの目安は
- CDDA 44.1kHz / 16bit: 0.6GB
- WAV 44.1kHz/16bit: 0.6GB
- FLAC 44.1kHz / 24bit: 0.9GB
- FLAC 48kHz / 24bit: 1GB
- FLAC 88.2kHz / 24bit: 1.8GB
- FLAC 96kHz / 24bit: 2GB
- FLAC 176.4kHz / 24bit: 3.6GB
- FLAC 192kHz / 24bit: 4GB
- DSD 2.8MHz / 1bit: 2.5GB
- DSD 5.6MHz / 1bit: 4.8GB
こんな感じです。
例えば500GBのSSDなら、96/24FLACのハイレゾデータなら250枚程度、192/24FLACなら125枚程度となります。
現在私がCDをリッピングする際は、192kHz/32bitにアップコンしてますので、アルバム1枚で6G超。。
500Gあっても100枚も入りません^^;;;
ハイレゾ音源を収集しだしたりすると、思いの外色々買っちゃうもので、買ったは良いけど直ぐにパンパンになっちゃうって自体になりがちです。
CDのバックアップ用途でお使いの場合も、アップコン前提ですと結構ストレージ食いますし、今後の機器の発展次第ではよりハイレートの音源が主流になることも想定されます。
なので、このくらいで良いかな~って容量のひとつ上の容量のSSDを購入しとくことをお勧めします。
データ肥大の対策
これまではSSD1本での運用を前提のお話でしたが、音楽データって思った以上に直ぐ増えます^^;
例えば1テラ1本で足らなくなって、PC内のストレージを使うようになり、、でもそこもすぐに溢れてしまいます。。
ここまで来ると、SSD1本での運用は破綻を迎えます^^;
※2本目を買う前にぜひお読みください!
どうしましょ。。
ってことで、ここからがこれからの運用のターニングポイントとなります。
ご自分のスタイルに合った運用方法を選択ください。
ダラダラとストレージ増やしても、費用だけかかって運用しにくいって事になりますので、ここは慎重に選択してくださいね~
現実的に以下のどれかになると思います。
- 1テラ程度の音の良いSSDを必要分追加購入し、いずれも保管用兼再生用とする。
- 安価な2テラ程度のSSDを保管用とし、1テラの音質の良いSSDを再生用とする。
- 保管用は大容量HDDとし、1テラ程度の音質の良いSSDを再生用とする。
1のメリット
- 必要な分をその都度追加できる。
- いちいち保管用ストレージから運用用のストレージに移し替える必要がない。
- 再生時には最も運用しやすい。
1のデメリット
- 何がどこに入ってるかわからなくなる。
- コスパが悪い。
2のメリット
- ジャンル別に整理できるし、SSDなのでデータの移動も速い。(アルバム一枚程度なら秒)
- ストレージが足らなくなったら安価な2テラを足せば良いので、1よりもコスパ良い運用ができる。
2のデメリット
- データが増えるに連れ、贔屓のアーティスト以外のアルバムが埋もれやすい。
- 以外に運用用のSSDの入れ替えが面倒
3のメリット
- 圧倒的にコスパが良い。
- 大容量を一つ持っておけば買い増しのリスクも少ない。
- 基本一つのストレージなので、複数ストレージでジャンル分けする際の半端なあまりが無く、容量を有効的に使える。
- ジャンル分けを細分化したり、偏ったジャンルのデータだけ肥大しても苦もなく対応できる。
3のデメリット
- 致命的にデータの移動が遅い。
- ぐるぐる回る媒体に記録するので、なんかちょっと音質的に気持ち悪い(気の持ちよう?)
- 保管用のストレージとしてHDDは少し不安なので、RAID環境にしないとちょっと不安。
とこんな感じで、それぞれメリット・デメリットがあると思います。
こう見てみると3が圧倒的に良さそうですし、私も最初はそうしようと思ったんですが、デメリットとしてあげられている「データ転送の遅さ」が、ちょっと我慢できないレベルでして、結果2を選びました。
上には挙げてないですが、様々な理由で保管ストレージ間のデータ移動の必要があるんですが、スピードに関しては申し分ないものの、複数ストレージに同じデータが重複してしまったりしてます。
これが一つのストレージであれば、たとえデータが被ってたとしても、PCが教えてくれるので効率的にデータの被りも解消できます。
でも、もーーーーーーーーーーーーーーーーーー我慢できんほど遅いんですよ。。
データの移動が。。
例えば夜寝る前にデータ移動かけといて、朝には終わってるってやり方なら良いですが、私の場合は今!移動したいんですよ。
仕事終わって、SSDのデータ入れ替えて、車で帰る。
ってパターンですので、データの移動で1時間もかかってたら餓死しちゃう^^;
1も魅力的だと思います。
何がどこにあるやら分かんなくなりがちですが、全て1テラの高音質SSDで運用しますのでデータの移動は不要になり、埋もれてしまうデータも無くなります。
でも高い。。
私が運用してるSSD、ケースは、1Tで4万弱します。
で、現在6T程度のデータがありますので、全て上記SSDですのでで運用すると24万円。。
現在の運用でしたら、保管用2T3本、運用用1Tの合計7Tで、11万円程度なのでかなり安いです。
勿論やすさで言えば、HDDを保管用に使いのがベストなんですが、諸々勘案し私の場合は2におさまりました♪
私の使ってる、保管用ストレージ用のケースをご紹介しときます。
音は良くないですが、保管用とするなら問題なしです。
音質を大きく左右するのは再生時に使用しているSSDですのでケースです。
このセットが実売で7000円~8000円なんですが、SSDケース本体と基台(本体)が分離し、SSDケースのみでも購入できます。
このケースが実売で1500円程度。
これならSSD増設時もケースの費用がかなり抑えられます♪
CDのリッピングに関して
これ知らない方も多いかと思いますが、CDにも寿命があり経年劣化で読めなくなる可能性があります。
CDのリッピングに関して発売当初は半永久的に使えるって触れ込みだったんですが、私も1枚読み込まなくなったCDのリッピングに関してがあります。。
ってことで、バックアップしましょ♪
と、ここからはしっかり検証していない項目も多いですので、私のやり方をご紹介。
用意するものはCDが読めるPCと、バックアップするCD。
ドライブはできれば良いものが良いかもしれませんが、正直な話致命的な差は出ないと思いますので、あり物で大丈夫です♪
で、間違ってもやってはいけないのが、ウィンドウズ付属のメディアプレイヤーや、適当なソフトでリッピングしないこと。
私の場合はアップコンしますので、リッピングと同時にアップコンできる「dbPoweramp」ってソフトを使います。
音もかなり良いです♪
アップコンしない場合はEACのほうが良いかもしれません。
このdbPowerampは、リッピングする際にサーバーデータと照らし合わせながらデータを作成するようで、EACのように読み取り制度を上げてリッピングするものとは違うようです。
私の環境の場合はEACよりも音が良かったですし、リッピングと同時にアップコンできちゃいますので、利便性からもこちらを選択しています。
アップコンする場合は、理由はわからないですがリッピングと同時に行った方が良いようです。
一旦非圧縮でリッピングし、後にアップコンすることも可能なんですが、同時にアップコンしたほうが音は良さそうです。
CDのリッピングの際のおすすめは、再生時のサムネイル表示がしたい場合はFLACなどの表示可能な形式が前提となります。
ビット深度は現状ですと24ビットまでが良いと思います。
サンプリングレートは192程度でしたら対応してるものが多いのですが、ビット深度は24ビットまでのものが多いです。
サンプリングレートはストレージに余裕があるなら192が良いかと思いますが、ロックやポップスなどは少し上品になってしまう傾向があるので172が良いかと思います。
バックアップ目的の場合はそのまま非圧縮の44.1kHz/16bitのWAVで良いと思います。
ガチ高音質で再生目的なら、WAV一択で再生機器に応じたレートでアップコンすると良いです。
私の場合は、サンプリングレートはポップスやロックの場合は172kHz/32bitで、アコースティック系の場合は192kHz/32bitの非圧縮(WAV)です。
現環境で最も良い感じでした。
SSD運用の際知っておきたいこと。
SSDはオーディオ機器ではありません。
公表して無くてもちょいちょいパーツが変わったりしてます。
なので、音の良いSSDを見つけても、次に購入したら音が違ってたなんてのは普通にあります。
このあたりはちょっとリスキーな部分です。
あと、この手のデバイスは日々進化しておりまして、どこかのタイミングでオーディオ機器が認識しなくなる製品へと進化するはずです。
そうなった時に、必ずしもオーディオ機器側が対応するわけではありませんので、気に入ったSSDがあれば迷うこと無く購入しといたほうが良いです。
実際既に次世代の規格が登場してますが、どうやら現環境ではその規格のSSDは現在使ってるような環境では使えなさそうです。
勿論これまで購入したSSDはPCにつなげてストレージとして使用することは可能なので、買ったものが無駄になることはないのですが、次世代のSSDはオーディオ機器で使うことができるかは、機器側の対応次第です。
最後に
なんだかよーわからんし、諸々面倒だな、、って方には、税別30,000円でケース付きSSDをお分けしてます。
適合はサイバーナビ(901シリーズ以降)、サウンドナビ(200シリーズ以降)とさせていただきます。
容量は500Gです。
ケースへの組み込み、フォーマットまで行った上、USB3.0 AtoC のケーブル付きでお渡ししてます。
勿論利益も乗せさせて頂いてるので少々割高にはなりますが、入庫し音質の保証ができないものに関しましてはこちらが負担しますので、買ったは良いけど音が悪かったってリスクは回避できます。
1TでガチなSSDが欲しいって方は、ご来店いただいた上でご相談ください。
コルトレーンで施工させていただいたシステムをお使いの方のみ、お分けいたします。
お電話やウェブからのお問い合わせは一切お受け致しておりませんので、よろしくお願いいたします。