オーディオ交換でどうなる?
お役立ちコラム
2019.09.17
音に不満はあるけど、何をどうしたら良いのかわからない。
一体いくら必要なのか、それでどれだけの効果があるのかわからない。
出来ればお金も最小限にしたいし。。。
何をどうしたいのかわからないままお金を支払うのは、納得行かないのは当然のことだと思います。
だから迷ったり、躊躇したりしてしまうのですが、一度不満に感じた音はココロの何処かにモヤモヤとなって居座り続けます。
それを解決する為にカーオーディオ専門ショップがあるんですが、専門用語を急かすように羅列し説明されたり、慣れない環境でデモボードやデモカーを聴かされても、具体的にどんな音になるのか全くピンときませんよね。
実は聴覚って人間の五感の中でも優先度はかなり低く、ダントツのトップは視覚と言われています。
優先度が低い聴覚で分析的に聞くことがは困難な上、慣れない環境ですので非常に難解なんです。
まして、音のことなので口で説明されたってわからないんです。
そこで!
音を画像として捉えイメージしやすいように解説を進めていきます。
自身の環境に置き換えてイメージを掴み、何をしたら理想の音になるのか作戦を立ててみてください。
理想のカーオーディオ
音を可視化しました。
4人編成のバンドってだいたいこんな感じの配置ですよね。
ボーカルがセンター、ギターが右サイド、ベースは左、ドラムはセンター後方です。
理想的なカーオーディオ環境では、それぞれの位置関係が正確に表現され、各音像もシャープでちゃんと存在を感じます。
それぞれの楽器の音色も正確ですし、どこかが強調されたり、逆に消えてしまったりってことが無いです。
着目して欲しいのは、女の子たちの周りの空気もちゃんと表現されてることです。
こんな感じで音楽を再現できると楽しいですよね。
ノーマルオーディオの状態
あまり誇張しないように画像を制作したつもりなのですが、ここまで酷くなってしまいました。実際のイメージはここまで悪くない事もあります。
まず、音楽が展開される空間が無く、ベタ塗りになってしまいます。
各パートの位置の再現も無茶苦茶で右にぐしゃっと寄ってしまいます。
左からはほんのたまに、シンバルが”チン”と鳴ります。
音も薄いので逆に違和感が薄まり気付きにくいですが、ボーカルは顔だけ、ギターはやせ細り、ベースは太って、ドラムは肥大化。
なにしろ、それぞれのパートが歪み、元の姿と色も形も違うものになってしまっています。
これですと音楽を楽しむ環境には程遠く、暇を紛らわす程度の音でしかありません。
スピーカーを換える。(失敗例)
一目見てわかるように、ノーマルと比べ音像自体がはっきりしました。
これはスピーカーユニットが高性能なものになりましたので、単純に出てくる音の情報量が増え、クオリティーが増した結果です。
でも、ちょっと極端に表してはいますが、良い感じではないですね。
よく見ると、ボーカルは顔だけですし、必要以上に大きいし、ベースはデカくて肥大化。
ギターはやせ細り、よく見ると表情が険しい。
ドラムはぼやけこれ以上ないくらい肥大化し、シンバルだけが以上にデカくキツイ。
総じて、ドラムやベースがもわわわ~んと鳴ってるところに、キツイギターとシンバル等がギャーギャー鳴って、その上に暑苦しいボーカルが重なり雑味の多い感じです。
ぱっと聴きは広域のキツさと低域の歯切れの悪さを感じますので、バストレやラウドネスで低音を上げてしまうと、これ以上に悪い状態になってしまいます。
スピーカーの選択を誤ったか、インストールなのか、他に起因してるのか???
何でもそご相談くださいね。
スピーカーを換える。(成功例)
スピーカーを換えた効果が100%発揮された状態です。
これはスピーカー交換の際、しっかりしたバッフルを使用したかにより大きく結果が左右されます。
勿論それだけでなく、ツイーターの位置や、インストールの際の細かなテクニックにより、スピーカー交換の効果が最大限生きてきます。
音像の多少の変化や変質、色の退行はありますが、音像の位置に関しては大きく改善されています。
ギターの表情も柔らかくなりましたし、シンバルは粗いし位置はちょっと違いますが、気にならない程度の大きさになってます。
ボーカルもちゃんと胴体まで見えてきましたので、バランスとしては非常に良くなってます。
音音改善はかなり大きいですが、良くなる所も多い分、今まで隠れていた粗さが顔を出します。
音がちょっとざらついた感じです。
これはスピーカー変更で、クオリティーが上がったため、音の見通しが良くなり隠れられなくなった部分です。
ノーマルよりもかなり良くなりますので、交換だけでも満足度は高いです。
ケーブルを換える
ちょっと驚かれたのではないでしょうか?
スピーカーだけを変えた時と比べても、良い所が多いです。
特筆すべきは、女の子たちの後ろや間の空気感がちょっとでてますので、少しだけ奥行きを感じます。
各パートの位置関係も比較的良いですし、それぞれの音像がクリアになってますので、音楽が楽しく聴けます。
非常に雑味の少ない音です。
実はこの雑味はケーブルに起因しており、スピーカーや他の部分では改善されないんです。
ちょっとピンぼけになったり、形が崩れちゃってるのはノーマルスピーカーの限界です。
ですが、ザラザラしたノイズ感も無いですし、キツイ音も無くなりここちの良い音です。
高望みをしなければ、これだけでも満足できちゃうかもしれませんね。
プロセッサを追加する。
こちらも驚かれたと思います。
確かに音像の歪みやざらつき感も有りますが、それぞれの音像の位置が正確に再現されていますし、空気の感じも僅かに改善されてますので、3D感もよく再現されてます。
これはプロセッサを入れることにより、スピーカーの設置環境の補正(タイムアライメント)、車室内音響の補正(イコライザー)、スピーカーか同条件の最適化(クロスオーバー)が行えるようになりますので、ここまでの再現が可能となりました。
しかしこれには条件があり、非常に高度で繊細な調整が必須となりますので、インストーラーの技量により結果が大きく左右されます。
プロセッサを入れることにより、必然的にマルチアンプ環境となり、チャンネル分のパワーアンプが必要となりますが、プロセッサにはパワーアンプ内蔵のタイプも多くあり、そちらを選択することで手軽に導入することが可能です。
デッドニングする。
デッドニングは機器の交換とは違い、基礎的な部分のグレードアップとか、チューニングです。
スピーカーが仕事がしやすいように環境を整える作業ですので、スピーカーの実力がより発揮できます。
ノーマルスピーカーですので音像の歪みやざらつき感はありますが、特に低音楽器が太ったり膨らんだりせず、元の状態を再現出来てます。
音像の輪郭もボケずにシャープですし、右寄りではありますが、それなりにコンパクトに収まってます。
先にも書きましたように、デッドニングはチューニングの要素も大きいですので、スピーカーやその他機器を交換した上で、最終的に行うのが良いと思います。基礎部分の強化は、色々な恩恵を受けられます。
最後に試聴するときのポイント!
高域の減衰特性が、、、とか、F特のばらつきが、、、とか、全く考えなくても大丈夫です。
人間にはそれぞれ音をイメージする感性が備わってますので、それをフルに活かして試聴してください。
・音楽全体を何も考えずぼ~っと聴いてみて、気持ち良いのか悪いのか。
・ボーカルやギターなどの存在感をどの程度リアルにイメージできるか。
・弦の高音部分やシンバルなどの音が不自然で耳障りでないか。
・音全般の質感はザラザラしてるのか、イガイガしてるのか、ツルッとしてるのか、しっとりしてるのか。
・最初はいいな~と感じる音、次に嫌だな~と感じる音を探してみる。
こんな部分をガッツリ集中するのではなく、リラックスして入ってきた音を聴き流すくらいで聴いてみてください。
パッと聴いていいな~って感じた部分でも、よくよく聴いてみるとイガイガして不自然だったり、スルーしてた何でもない音に凄さを感じたり、とにかく音を聴き流す程度の集中力で聴いてみて、浮かんできたイメージを大切にしてみてください。
より明確で良いイメージが出来たものが、あなたにとって最良の機器ですし、欲しい音です。
それをコルトレーンにぶつけてください。
コルトレーンには、数限りない音の引き出しがあります。
求められる音を具現化するスキルが有ります。
あとは、お財布との相談です。
コルトレーンの取扱機器は、コストパフォーマンスを重視し選んでいますし、現状からどうすれば一番コストが掛からず、目標の音に到達出来るのかってことを常に考えてきましたので、最良の提案ができると自負しています。