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リファレンス音源候補のご紹介

2024.07.14

今回はリファレンス音源のご紹介です。

 

 

リファレンス音源???

 

 

あまり聴きなじみがないワードかもしれませんが、我々にとってはめちゃめちゃ重要だったりします。

 

この記事を読んでいただいてる方は、最低限オーディオに興味がある方だと思います。

ひょっとしたらお店にも出向き、プレゼンを受けた方もいると思います。

 

お店に行くとデモボードってのがあって、そこであれこれと聴かせてもらえるんですが、、、。

 

 

 

正直聴き馴染みのない音源を聴かされても、よくわかんねーーーーーーー!

 

 

 

ってなりますよね^^;

 

そこで登場するのがリファレンス音源。

基本的には何でも良いです。

 

オーディオ専門店に行くんだから、ジャズとかクラシックとかじゃないと、馬鹿にされるんじゃないか。

普段聴いてるJ-POP聴かせろなんて言ったら、軽くあしらわれるんじゃないかとか。

 

全く気にしなくて良いです♪

もしそんなお店があったら、さっさと退散しちゃって良いです。

 

 

って、これ実は私も中学生のころ、ホームオーディオ屋でこういった扱いをされたことがあるんです。

その時はまだCDが出始めでしたので、お気に入りのPOPSのレコード持っていったら、聴かせてすらもらえませんでした^^;;;

 

 

リファレンスって言ってみれば基準。

その確固たる基準をもとに、このスピーカーはどんな音がするんだろうとかってことを判断するんです。

聴き馴染みのない音源じゃ、そんな基準を満たすことが出来ないので、これまでの人生で一番多く聴いた事がある音源をリファレンスとするのが正解なんです。

 

なので、コルトレーンに来るときは、是非ともそんな音源をお持ちになって試聴してください。

 

 

で、

ここからが本番!

 

といいますか、ご提案です。

 

リファレンスもう一つ作りましょう♪

 

 

実は私は複数のリファレンス音源を持ってます。

勿論これまで死ぬほど聴いてる、音のめっちゃ悪いROCK系の音源も重要なリファレンスなんですが、それ以外にも高音質系の音源もリファレンスにしています。

 

これなんでかって言うと、高音質系の音源はいっぱい情報が入ってるんです。

いっぱい情報が入ってるってことは、それだけ基準と出来る”音”が多く含まれてるって事です。

勿論普段聴いてる音源では判断できないことが見えてくる♪

これ、実はめっちゃ大きいです。

 

自分の趣味じゃないジャンルだと、一生懸命聴かなきゃなんなくなるので、複数ご紹介いたしますので参考にされてください。

システム選びの際に、めちゃめちゃ役立つと思います♪

 

 

 

J-POP

JUJU

SnackJUJU YorunoRequest KaettekitaMamaより「ダンシングオールナイト」

 

 
2024年のヨーロピアンサウンドコンテストで課題曲に選出された楽曲です。
特筆するほど高音質ではないですが、まずはあまり高音質じゃなくてもリファレンスで大丈夫だよってパターンから。
 
スナックJUJUのタイトルのように、意図的にチープな音風に仕上げられてる感じです。
全体の雰囲気は、比較的小さな箱のスナックで、音響をよくわかっていない業者が設置した天吊りスピーカーで聴くカラオケ音源って感じです。
 
エレキギターはライン録りを隠そうとする意図もなくペリペリで軽薄な音。
ベースはブーミーで音像も肥大し、2次元的な塊が覆いかぶさる感じ。
ボーカルも上ずった感があり、本物のJUJUさんよりもかなり下手に感じます。
全体的に平面的な音場で、空間表現も少ないので、定位も人工的に感じます。
 
これが良いシステムになると、空間表現が豊かになり音場が3Dになります。
ペリペリだったギターにも、ちゃんと技術を持った人が演奏してるのがわかるようになりますし、ベースのブーミーさも適度に抑えられ、ちゃんと弦の音、胴の響きも聴こえるようになります。
低音域の管理がしっかりすると、中域~高域にかけてスポイルされていた音が表に出てきますので、JUJUさんのボーカルも、この人こんなに歌上手かったんだって思うくらい、細かい表現、テクニックがあることに気づかされます。
 
これをまともに鳴らすのは結構至難の業です。
システムレベル的に厳しい場合は、再現性がぐんと下がります。
この辺りをどのレベルで実現できているかを見極めると、試聴システムの素性も分かりやすいです。
因みにコルトレーンのデモボードでも厳しいので、これが鳴らせるって事は、かなり良いシステムだと判断してよいです。

 

 

 

 

ROCK

EXTREME

Pornograffittiより「Decadence Dance」 

 

 

これは完全に私の趣味です^^;

録音もよろしくないですので、ここから多くは読み取ることはできませんが、自分の好きな音楽を楽しく聴けるのかを判断するには、私にとって欠かせない音源です。

 

なので皆さんも、超ヘビロテで聴いてる音源は、音が悪かろうが何だろうが絶対聴くべきです。

 

リンク音源はPVなのでアルバムとは冒頭が違います。

アルバムは雨、雷、チープなエレピって感じの構成なんですが、ここで雨音なんかの違和感があるのはNG。

曲が始まったら、あとはノリノリで聴けるかどうか。

私の場合、大人しすぎても暴れすぎても嫌なので、ちゃんと気持ちよくノレるシステムが好きです。

 

そうなんです!

オーディオに投資するって、自分が気持ちよくなるための投資なので、わがままでなきゃつまらないです♪

 

 

 

 

JAZZ

Margareta Bengtson

Balladsより「My foolish heart」

 

 

ピアノとヴォーカルのみの楽曲なので、多くは読み取れないですがシンプルだからこそわかりやすい音源です。

録音も良く、、といいますか私好み♪

ピアノの打音、フレームの響き、胴の響き、空間の鳴り方、全てちゃんと聴きとれます。

録音時のマイクセッティングも、ピアノのダイレクトな感じが拾えるようなセッティングのようです。

ジャケ写のようなちょっと広く雰囲気のある空間にポツンと佇むピアノと、その前方でバーボン飲みながら歌うマルガリータが見て取れるようです。

オーディオでのピアノ再生は、比較的厳しいといわれており、少し耳につくくらいのキンッって感じの、ピアノの音がしっかり立ち上がると気持ち良く聴けます。

 

 

 

classic

宮田大

Travelogueよりニャタリ:チェロとギターのためのソナタ

 

 

JAZZに引き続き、チェロとギターという構成がシンプルな楽曲です。

これも録音が良いです。

チェロの弦、胴鳴り、弓を引くときのギコギコ感までしっかり感じ取れます。

それぞれの音のバランスが良く、本当に目の前で演奏してくれているような疑似体験ができます。

弦や胴から発せられる音が、波となり押し寄せ包み込まれる感は至福の体験になると思います。

希薄でもっちゃりしがちなギターも、しっかり抑揚まで聴きとれ、プレイヤーの技術の高さを十分堪能できます。

この楽曲も低域のクオリティー次第で、チェロが一塊に聴こえてしまったり、ギターが完全に脇役になってしまったりと、クオリティーの高いシステムで聴くアドバンテージが大きく出る音源だと思います。

 

 

 

classic

Patricia Kopatchinskaja / Sol Gabetta

SOL&PATより「マリー・ルクレール:Tambourin in C Major」

 

 

私が一番好きなパトリシアちゃんと、ソルガベッタのアルバムです。

ジャケ写の右下にある”α”のマークが、レコードレーベルのアルファの印なんですが、このレーベルの録音は非常に良いです。

なんですが、バロック期の楽曲や比較的マイナーな作曲家の音源が多いです。

でもほんと録音が良いです。

 

奇才2人が織りなす目くるめく音の渦。

絶妙な掛け合い、ぶつかり合い、調和に暴走^^;;;

冒頭一発目のこの楽曲からお2人とも飛び散りまくってます。

 

これもちゃんと描き分ける能力がないと表現できませんし、はじけるような音にはなりません。

世界が認める高い演奏能力のお2人が、真剣に遊んでいる様がどんな感じで表現できるかを聴き分けてみてください。

 

 

 

 

 

おまけ

Anna Vinnitskaya

Piano Concerto No. 2 in C Minor, Op. 18: I. Moderato

 

 

ロック好きな私がパトリシア好きなのは、百歩譲ってわかっていただけると思いますが、もう一人アンナヴィニツカヤさんってピアニストがおりまして、この人にラフマニノフ弾かせたら右に出る人がいないってくらい大好きなピアニストさんがいます。

結構有名な曲だと思いますので、聴いた事がある方も多いと思いますが、この人のは絶品です。

聴いてて泣きそうになるくらいですので、是非紹介させてください。

 

 

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